嫁漫blog

嫁が漫画家の会社員がつらつら書いちゃいます。漫画家と結婚しようとしている全国50万人の配偶者候補の方、必見です!

重版出来8話で共感できるセリフ。でも実際は?

またもや「重版出来」ネタ。
昨日見ましたよ第8話。ようやく苦労している漫画家の配偶者がでてきましたね!
TBSラジオの「たまむすび」の大ファンなので、その番組のパーソナリティーの赤江さんが、漫画家の配偶者を演じることもあって、なんか嬉しかったですね。

赤江さんのセリフで
「漫画家の妻は大変ですが、代わりにもの凄くいいものをもらってます」
っていい嫁感をバリバリに醸し出してましたねー。いいセリフ。

しかし、赤江さんはいいですよ。1500万部も売れて漫画家の嫁で、おそらく専業主婦でしょう。

それに比べて21世紀型漫画家の家計はガッツリ2輪車、ダブルインカムです。
そりゃ自分だって、専業主夫になって嫁を支えたいですが、そんな金どこにあんの状態では当事者である嫁が許してくれません。

とはいっても、家に帰って風呂-飯-寝るというわけにもいきません。
僕は絵は描けないので、ひたすらに消しゴム、消しゴム、消しゴム。
そしてコピーコピーコピー。
トレーシングペーパーにネームをひたすら書く、書く、書く。

ある時は、単行本作業で過去の原稿の加筆修正をしてて、僕はそれを読んで「あれ?」という部分を指摘する係。そういうのは編集者がやる仕事ですが、まー締切をぶっちぎりまくりで、編集者の手も回らないので、代わりにやるんです。
そしたら、出てくるんですよね、なんか繋がらなかったり、矛盾しているコマが。でも嫁はそれを指摘すると、すごい怒るんです。明らかに間違いでも、非クリエーターの僕に言われるのが気に喰わないんでしょうね。

こうなったら、ひたすらに付箋に指摘箇所をかいて、するーっと抜けて寝ます。起こされても寝たふりで乗り切ります。

物理的にシンドイっス!特に代わりにいいものをもらっている気はしないし、自分の会社の仕事もパッツパツですが、面白い漫画を編集者より先に読めるのが嬉しいことですかね。って読むと怒るんで、盗み見ですけどね!!

漫画賞ってやめませんか?

「重版出来」面白いですよね。

元々漫画も読んでいて、今やってるドラマも見ているんですが、いやー面白い。

僕自身は出版業界のことなんて嫁の暗黒面フィルターを通してして知り得ませんが、色んな漫画家さんが仰っているように、本当によくできているんだと思います。

ただ、問題なのが、この面白さを嫁と共有できないんですよね。
たぶん、どの漫画家さんも思っていることだと思いますが

「自分の漫画が一番面白い」

これは絶対にツイッターとかブログでは書かないことですが、それは僕の1/1の統計学で導かれた真理です。

うちの嫁も、もちろん、社会人なので「面白いですよね」なんてことも言いますが、家庭内ではまー他の漫画作品の話はPKOでもお手上げな地雷原。僕が家の机に置き忘れた漫画を見て、激怒されたこと数多。今迄で大丈夫だったのは、手塚治虫藤子不二雄級のレジェンド級作品と、「監獄学園」。あのヤングマンガジンで連載しているあれです。理由は不明。

他にも年末の「この漫画がすごい」とか「本屋大賞」とか、そういう賞レースの発表の時も、まー地雷。
僕は漫画が好きなので買うんですが、読めるのはお風呂と通勤の電車のみ。まるで鎖国時代の蘭学者です。

たまにニュースでみる本当はほとんど実在してない小学校の運動会での「おてて繋いでゴール」を漫画界も導入して「みんな最高!賞あげる!」という形に変えて頂くと、全国の漫画家がパートナーの皆様の家庭が明るくなりますよ!マザー・テレサは言いました。戦争をなくすには家族を大切にして家族の中を平和にすることだと。全国の審査委員会のみなさん。是非ご検討を!ひとえに!ひとえに!

「重版出来」の安井さんへのお願い

漫画家を嫁にもって一番大変なことはとくにかくにも、相手の精神面の乱高下状態です。

今の嫁以外の他人と一緒に生活したことがないのでわかりませんが、普通の結婚生活がこんなもんかもしれませんが、酷い時はもう大変です。

暗黒面に落ちた時の口癖は
「私以外の漫画家全員死ね」
「あー漫画界から無視されてるー」
「賞くれー賞くれー」
とかの大仰なことをワーワー仰りながら、細い竹で布団を叩いています。

すごいなと思うのがこういう時でもある部分は冷静なので漫画用具や道具、原稿には絶対にあたらない。今のところDVにも発展せず!ありがたや、神に感謝。

機嫌が悪くなるキッカケは簡単で、
編集さんからダメだしされた時とか、ぞんざいに扱われた時とか、あとは締切がキツくなってきた時は間違いなく、ブラック嫁。

僕は比較的帰宅するのが遅いんですが、22時とか23時に帰って、嫁が堕ちてる時の僕の哀しみときたら。
毎日「こいつは、おもしろくなってきやがったぜ!」を唱えながら乗り切っています。いったい何がおもしろくなってきたんでしょうね。

編集の皆さんの中で
「俺は漫画家を褒めることなんてしないね」
「漫画家なんて、ちょっと煽てるとすぐ締切を破ってくる」
「だってネーム意味わからないから言うしかないだろ」
という「重版出来」の安井さんのような編集の方いらっしゃいますよね(呼びかけ)。わたくしの1/1統計学上では高橋英樹の「正解は越後製菓!」ばりに、安井さんが仰ることはその通りなんですが、基本的に褒めまくって頂いたら、夫としてはいとありがたし!校了ギリギリの戦いの時には消しゴム担当とコピー担当ぐらいはするので、ひとえに、ひとえーに、なにとぞー。



嫁が漫画家なんですわ

「王様の耳はロバのみみー!」

って言いたいこと皆さんありませんか?
誰にも言えない秘密叫んでみたいですよね。僕はあります、それは

「嫁が漫画家なんですわー!」
 
はい、僕はへーこらへーこら安月給でなんとかギリギリくらいついているサラリーマンなんですが、自分の嫁、漫画家なんです。
 
とはいっても、この情報はマル秘といいますか、完全に秘密なんでございます。
 
理由?特に嫁から言われているわけではないのですが、なんか、夫の変なプライドと言いますか、漫画家という職業ってある種イメージ職なので、そういうものを僕なんかが壊すなんて、ダメダメ。と、勝手な自分ルールを決めちゃっているんです。
 
でもでも、やっぱ、言いたいやん!

というわけで、初めてブログ作りました!
とりあえずの嫁バレするぐらいになればいいなぁ。
 
もう一つの理由として
漫画家の奥さんが、夫を書いたりするエッセイ漫画はよくあるんですが、
「奥さんが漫画家」っていうのは、ほとんどなくて。(あったら教えて!)
なので、そういう人に届け何か!結構大変やけど、楽しいよ!ってことを
お伝えできれば!と思っておりますです。
 
ちなみに嫁は誰かは絶対に言いません!
わかるような情報も載せませんのであしからず。
一応商業誌で描いているレベルですとはお伝えしちゃいます。